お金は、持っていれば色々なモノ・サービスに交換できる非常に便利なモノです。
今回はこのお金(現金)は資産と言えるのかについて考察してみました。
資産について
以前、お金の特徴についての記事をあげました。
この中でお金の持つ機能には、「価値の交換・価値の保存・価値の判断基準」があるとしています。
また資産の特徴という記事では資産にはどんな特徴があるのかについて記述しています。
この中で資産の特徴とは、1希少性がある事、2手間(時間)がかかっている事、3生み出せるものである事、4一定数価値を感じる人がいる事、5市場が存在している事の5つの要素があるとしています。
資産となるべきものの特徴とお金の持つ機能(特徴)から、お金は資産となるのかについて改めて考えてみます。
常識を疑う
お金は資産に決まってるじゃないかというのが大半の見方であり常識なのかもしれませんが、ホントにそうなのかを一度自分で考え、自分なりの見解を持つことは大事なことだと思います。
皆がそういうからそうなんだと決めつけるのでなく、自分なりの考えをもっていることは何かを決める上では大切なことになりますので、お金についても今一度考えてみる事は悪くないと思います。
お金の位置づけ
上記の記事からお金について考えてみると、
希少性はない。
手間はかからない(作るのに原価かかっていない)
生み出せる。(ほかの価値あるものに交換できる)
一定数価値を感じる人(欲しい人)がいる。
市場が存在している。(為替市場)
と、資産の持つ特徴の3つを満たしています。
別の価値あるものに交換ができる特徴があるため、自分の求める価値のものを手に入れたり、作ったりしてもらう事ができるのです。
また、日本在住ならサービス等を受けるために日本円は必要なモノであり、一定数価値を感じる人がいるという条件をも満たしています。
さらに、お金に関する市場もあり、大規模なお金が動いている事もわかります。
特にお金持つ機能の価値の交換というのが、お金を資産としていいものだという根拠になりそうです。
現金一択でいいのか!?
現金(お金)は確かに便利で価値のある資産と言えそうなのですが、最近は必ずしもそうとは言えなくなってきています。
それは、現在がお金の量が増えている・インフレになっているという状態が続いているからです。
希少性があれば価値は高まるのですが、ここ最近ではお金の発行量が増えた結果、お金の持つ価値が減少してしまい、資産の持つ特徴の希少性とは反対の状態になってしまっています。
給料増えてないし自分のところにはそんなにお金ないよと思うかもしれませんが、給付金関連でもらってたりします。
ちょっと前には、国民一人当たり10万円の給付金配ってますし、そうしたものの総額でみたら日本全体として出回っているお金は増えてると思います。
国の国債発行増なんかで国をしてはお金を増やしてますしね。
また同時にインフレという現象も起きています。
インフレはモノの価値があがり、現金の価値が下がるというものです。
1000円という同じ金額でも今買えたのが、1年後は同じ金額では買えなくなってしまうという事を意味します。
お金には価値の保存ができるという機能があるのですが、そのお金つ価値がが下がってしまうという問題が発生してしまっているのです。
どうする!?
お金(現金)は資産といえそうですが、今後のインフレ状況を考えるとお金のみで持つのは最善とは言えなさそうです。
今の状態がしばらく続くとしたら、現金だけでもっているのは資産価値の低下(購買力の低下)が起きるのは明らかです。
現金だけでなく別の資産となるべきものとを組み合わせながら持つのが良さそうです。
まとめ
基本、お金(現金)は資産と呼んでも良さそうです。
特にちょっと前までの日本では完全なデフレ状態であり、物よりお金の方が圧倒的に価値をもっていた時代が続いていました。
デフレがこの後も続くのであれば、お金さえ持っていれば困る事はなかったし、お金だけをもっておけばよかったでしょう。
ですが今は状況が変わり、インフレがさらに加速しそうな勢いを感じます。
物価など、一度あがったものが下がる事はなかなかないとも思いますし、今後の事を考えるとお金はある程度持つべき資産ではあるものの、これだけでは困る事になりそうな事になりそうな予感がします。
お金は資産として持つのは当然として、合わせてインフレに対応できる資産を持つというのが最適なのだというのが今回の考察で明らかになりました。
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