今回も目的を達成するために必要な事をテーマにしています。
目的を達成するためには、それに必要な考え方や方法が大事になってくると思います。
そんな大事な考え方や方法にはどんなモノがあるのかを体験をもとに感じた事を書いています。
Contents
目的は
私の人生の目的の一つとして、自由にやりたいことをやろうというものがあります。
いろいろな縛りがある日常のなかで、わずかな時間でもいいので自分の気になる事や好きなこと・やりたいことを自由に行う、そしてそのための時間をとるというのが大きな人生の目的としています。
とはいえ社会人となり勤め人となった今では、まったく時間がないわけではないのですが、自分が思っているほど自由な事ができていない現状もあります。
そういったこともあり、定年後はお金の不安なく自由にやれるような状態になってやろうと思いが強くありました。
FIREがでてきた
そのために60歳前後である程度の資産額をつくるという目標を持ち、投資などをしてきたわけです。
それなりに成果が出ていたので、選んで続けてきた投資方法は最適な選択ではあったと思うわけですが、そんななか近年FIRE(ファイア)という概念がでてきて興味を持つようになりました。
簡単に説明すると、FIREとは「Financial Independence(経済的自立), Retire Early(早期退職)」の頭文字をとったもので、簡単にいえば「早期退職して、お金のために働く自分を解放する」という考え方です。
今までは、定年まで職場で働き続け、定年後は退職金や年金などで第二の人生を送ろうという人生プランがあったわけです。
生活費の為に必ずしも好きな仕事で働けない現役と違い、定年後ではある程度まとまった収入があるという事で、そのまま悠々自適に送るもよし、改めて好きな仕事をするもよしと、定年後の生活は比較的自由にできるようになるプランが待っていたわけです。
そのため、お自分の時間を労働の為に使ったりしない豊かな人生を送りませんかという新たな価値観として、このFIREという概念がでてきたのだと思います。
これはかなり衝撃を受けました。
なにせ私自身、今までの考え通りに定年まで働くのが当然と思っていたし計画もそのように立てていたからです。(30年~40年仕事をし続けるものが当たり前だと思い込んでいました。)
生きていく上で生活費の事を考えていく必要があるわけで、たとえ好きな仕事でなかったとしても我慢してやっていく必要があるのですが、早い段階で自由にやりたい事ができるようになるのならこんないいことはないのでないかと思いました。
このFIREを実行できれば、60歳まで待つことなく、早い段階で経済的な不安を持つことなく目的である自由にやりたいことをする時間が増えるのではと思ったのです。
実現するには
そんな経済的自立を目指すFIREですが、実際にそれを達成するにはどのくらいの資産規模が必要なのかが気になるところでした。
一つの定番で基準となっているのが「年間支出の25倍」です。
これは年齢に関わらず共通の指標となっているようです。
ひと家計における年間の消費総額が300万としたら、その25倍の7500万が必要という事になります。
この7500万とは投資の元本の事であり、この元本を4%ルールで取り崩していくようです。
4%ルールとは、生活費を投資元本の4パーセントにおさめることができれば、資産を目減りすることなく暮らしていくことが可能という考え方です。
世界の株式市場が年5~7%で成長していて、インフレ率も考え投資元本の4%の取り崩しをしていけば、元本を減らさずに生活していけるというわけです。
(ただ、アメリカを基準としているようであり、実際行うとなったら、自分の置かれている環境に応じていろいろと変える必要がありそうですが・・・)
見積もり
このFIREを我が家で実施しようとしたら、どのくらいになるか試算してみました。
親子3人での現在の生活水準や今後の見積もりを含めざっくり試算したところ、1年間の消費総額は約300万ほどになりそうでした。
という事は25倍した場合は、例にある通り元本で7500万ほど必要になる事がわかります。(税金や教育費は考慮していませんので、実際はもう少し必要だと思います。)
単純な積立額だけで考えると、年間あたり200万円貯めていった場合では単純に35年ほどかかる計算になります。
倍の400万円にした場合でも約19年かかる計算になります。
・・・
ウーン、かなりハードルが高い気がします。
仮に25歳から200万円積立していったとしても、35年もかかったら60歳です。必要な資産額に達する前に定年時期を迎えそうです。
また金融商品への投資を行い複利効果を得ながらであったとしても、幾分か早くなるだけな感じがします。
つまり普通なやり方では、このFIREという目的を達成できない事がわかってしまったのです。
方法はあるのか
FIREを実行するためには莫大な元本をどうするかという点があります。
宝くじで高額当選するとか親の遺産や相続などが転がりこむなどのケースで元本が手に入る事もありますが、レアなケースでもあるし、いつ入るわからない運任せ・人任せすぎな点がネックとなります。(候補の一つではありますが)
ですので、自力で元本作成をどうするのかという点から考えてみました。
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「投資(入金)額の最大値を増やす」
当たり前のことではありますが、これしかなさげな気がします。
貯金による積立てにせよ、投資を使った複利運用にせよ、まずは投資(入金)額の絶対値を増やさなければいけません。
この考えをベースに以下の方法を徹底して行うのが現実的で実行可能な内容となりそうです。
1 節約による投資金の確保
2 本業の給料アップによる投資金の確保
3 副業等による本業以外の収入による投資金の確保
節約による投資金の確保
投資の為に必要な元本を節約等で確保します。可能な限りカットし、余った部分を元本に使います。この際、生活のための消費額の規模縮小ができれば、FIREの為に必要な総投資金額を減らすことができるという効果も得られます。
本業の給料アップによる投資金の確保
自己投資等で人の役に立つ技術を獲得して本業の給料の上乗せをして投資金を確保します。獲得したスキルで給料があがるかは所属する会社にもよると思いますが上手くいけば、自分のキャリアアップと給料アップが望めます。
副業等による本業以外の収入による投資金の確保
本業以外で収入が得られる事をして、その収益金を投資に回します。株式やFXなどのトレード、アフリなど様々な種類の副業があります。本人の適正もありますが、やり方次第で本業以上の収益が手に入る可能性があります。
どれをやる(選択)!?
FIREを目指す場合は務めて早く必要な資産を作るのが目標になりますので、できるだけ年間あたりの投資金額を大きくすれば、その分早く目標額に達成できるわけです。
早期退職という事であれば、10年~15年での達成を目指して行動していくことになります。
上記にあげた、3つを上手く選択し徹底的に実行する必要がありそうです。
実際にFIREを達成した人のブログ等を見ると上の3つの方法を徹底して行っていたことがわかります。
これらを踏まえた時、私のFIREを目的にした場合の取るべき選択はどうなるのでしょうか?
1の節約と2の本業の給料アップでは対応ができない状態でした。
節約ももっと厳しくすればやれることはありますが、独身ならいざ知らず今は家庭もありますので、あまりやり過ぎもできませんし、給料アップも今の職場ではあまり望めないというのが実情があるからです。
ということは必然的に3の副業等による収入の確保により投資額を確保するという選択を取る必要があることになります。
現在の投資を続けつつ、なんとかして副業収入から資金を確保できるようにしなければ、FIREは達成できないという事が分かったのでした。
まとめ
「目的に応じた適切な考え方やり方があって、それを知ったうえで行わないと目的の達成ができなくなる」という考えが目標達成には必要なのは以前述べました。
ここを踏まえて今回のFIREを導入した場合で気付いた点が次の事です。
「条件」で変わる
もともとの目的は人生の自由と変わらないのですが、考え方やり方の部分で、今までの概念のまま長期間の貯蓄で定年後の自由の獲得を目指すのか、今回のようにFIREの概念用いて早めの自由獲得を目指すのかで、目標や具体的な方法を大きく変えないといけない事がわかったのです。
「いつからか」と条件をつけるだけで取るべきやり方がだいぶ変わり、それに伴う具体的な方法も大きく変わることがはっきりしたのでした。
このことは、目的を持って成す事すべてに当てはまるのではないでしょうか?
条件というのは、よくよく考えて課していかないと、目的を実現するための難易度にかなりの影響がでるものという事が今回の考察でわかったのでした。
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