金融資産への投資には、オルカンなどの世界の市場全体値動きに連動する投信信託に投資や、配当金などを得るために高配当な資産へ投資をする高配当株投資など様々なものがあります。
それぞれの金融資産への投資にはメリット・デメリットがあり、自分の目的によって対象を決める必要があります。
今回は、世界の市場の成長に乗っかって利益を得る「全世界株投資」と高配当な資産への投資によってキャッシュフローを得る「高配当株投資」のハイブリット運用についてまとめてみます。
Contents
🟦 全世界株式投資(投資信託)のメリット 5選
以下の点が投資信託のなかで全世界株式を選ぶ理由(メリット)となります。
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圧倒的な分散効果(地域・業種・通貨)
数千銘柄へ分散され、特定地域の不調を吸収しやすい。 -
世界経済の成長を取り込む長期リターンの期待
人口増加・技術革新により世界株式は長期で右肩上がり。 -
低コストでリバランス不要(手間が極小)
インデックス型は信託報酬低く、自動で最適化される。 -
積立投資と強く相性が良い(ドルコスト効果)
長期積立で平均取得単価が安定し、複利を最大化。 -
金融危機でも構造的に復活しやすい
世界全体が成長し続ける限り、指数は歴史的に回復している。
🟥 全世界株式投資(投資信託)のデメリット 5選
また、以下の点が全世界株式投資する上で注意しておくべきこと(デメリット)になります。
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市場平均以上のリターンは狙えない(インデックスの宿命)
“勝ち組企業のみ集中投資”はできない。 -
強制償還リスクがゼロではない
純資産総額が極端に減ると繰上償還の可能性。 -
金融危機時の資金流出リスク
投信は解約によりファンドの売り圧力が高まり指数以上に揺れやすい。 -
配当が自動再投資され、キャッシュフローは得られにくい
“配当収入を得たい”投資家には物足りない。 -
短期的な急落に心理的耐性が必要
全世界株でもリーマン・コロナ級の大幅下落は避けられない。
🟩 高配当株式投資のメリット 5選
以下の点が高配当株式投資をする理由(メリット)となります。
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安定したキャッシュフロー(配当収入)が得られる
株価下落中でも現金収入があるため心理的安定が高い。 -
下落相場で比較的強いセクターが多い
金融・公共・通信・エネルギーなどディフェンシブ銘柄が中心。 -
長期保有と相性が良く売買が減る
「配当目的」という軸があるため売却の誘惑が減る。 -
リターンの源泉が“配当+値上がり”の2つ
成熟企業が多く業績が安定しやすい。 -
インフレ環境で強い場合が多い
価格転嫁力のある企業は増配で対応しやすい。
🟥 高配当株式投資のデメリット 5選
また、以下の点が高配当株式投資をする上で注意すべき点(デメリット)となります
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業種集中・銘柄集中になりやすくリスク高め
市場全体に比べて分散効果は弱い。 -
減配・無配のリスク(配当が安定ではない)
財務悪化で容赦なく配当が減る可能性。 -
税金効率が悪い(毎回課税される)
配当は都度課税されるため複利効果が弱い。 -
成長企業を取り逃す可能性
高配当企業は成熟企業が多く、グロース株への投資が薄くなる。 -
銘柄分析・管理の手間が大きい
財務・決算・配当性向チェックなど、情報量が必要。🟦 全世界株式投資と高配当株式投資の二刀流運用について
全世界株式投資と高配当株式投資はそれぞれのメリットもさることなながら、お互いに違うデメリット(リスク)を持ち合わせています。
リスク源泉が異なる2つを組み合わせることで成長+安定キャッシュフローのハイブリッド運用が成立すると考えられます。
✔ 全世界株:成長性・市場平均リターン
✔ 高配当株:安定性・キャッシュフローそれぞれの特徴をうまくとらえ投資の配分をうまく行えば、ポートフォリオ全体のバランスも取りやすく、目的に応じて比率調整も容易になるでしょう。
🟩 全世界株 × 高配当株 の2刀流は難しいのか易しいのか?
✔ 結論:難しくない
そう考えられる理由は以下の通りです。
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投資目的が明確に分かれる(成長+収益)
役割がバッティングしにくい。 -
資産配分比率を決めれば運用管理が安定する
60:40 / 70:30など比率を決めて積立するだけでOK。 -
全世界株が“基軸”になり分散の土台になる
高配当株のリスクを全世界株が緩和してくれる。 -
投信×個別株(高配当投信)の組み合わせは相性が良い
投信は自動運用、個別株(高配当投信)は配当収入と役割が違う。 -
NISAを使うと両戦略を効率よく並行できる
非課税枠で配当や値上がり益が最大化される。 -
ただし、高配当株式投資を取り入れた場合、投資信託のみと違い資産全体の総額がやや見劣りしてしまう事に留意が必要になります。
🟦 投資するうえで優先順位はあるか?
✔ 結論:優先順位はある →まずは “全世界株投資”が先
そう考える理由は以下の通りです。
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まずは世界分散で“ポートフォリオの土台”を構築する必要がある
高配当株は分散が弱いので土台なしではリスクが跳ねる。 -
投資経験が浅くても失敗しにくい
全世界株は手間が少なく感情に左右されにくい。 -
長期成長のエンジンを最初に作る方が資産形成が進む
高配当株は増えるスピードが遅い。 -
積立設定が先に動き出せば時間分散が効く
最も重要な要素は“市場に長く居続ける”こと。 -
全世界株で基礎資産ができればリスク許容度が上がり、高配当株を扱いやすくなる
土台ができると配当狙いの銘柄リスクも吸収できる。
🟦 まとめ ─ 2刀流戦略は非常に合理的
✔ 全世界株 → 資産成長のエンジン
✔ 高配当株 → キャッシュフローと安定性
✔ 両立は容易
✔ 優先順位は「全世界株 → 高配当株」の順
✔ 投資目的が異なるため組み合わせることで効率的以上の点をまとめて考えると、全世界株式と高配当株式のそれぞれの特徴を組み入れたハイブリット運用(二刀流運用)は非常に有効な方法であると考えられます。
金融資産全体(評価額)の底上げや市場成長時の資産額伸びには投資信託が、市場の低迷期には安定した配当によるキャッシュフローによって大幅な取り崩しを防げるのです。
時間はかかるかもしれませんが、目指すべき投資スタイルだと感じたのでした。
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