前回は資産の特徴についてまとめましたが、今回はその反対の資産とはならないものの(負債)特徴はどんなものなのか考察してみました。
資産の逆のものが資産でない(負債)モノと言えそうですが、より明確に資産には当たらないモノにはどんなも特徴があるのかを理解すべく、今回も書籍や動画から学んだ事をまとめてみました。
Contents
負債とは
購入して手に入れたあと、自分の手元にある資本(お金やモノ)が減っていくもの・価格(価値)が下がっていくものが「資産ではないもの」となります。
減ってしまうモノ・下がってしまうモノをひっくるめて「負債」として話を進めたいと思います。
5つの特徴
負債と呼ばれるものには以下5つの特徴があります。
浪費にあたる事
リセールバリューが低い事
ありふれている(希少性がない)事
減っていくものである事
価値を感じる人(欲しい人)がいない事
浪費のにあたる事とは
現代社会ではお金を使わないで生活していくことは難しいと思います。
生活に必要なものは購入して消費していく訳ですが、ここで必要以上に価格が高いものを購入してしまう場合があります。
例えば携帯電話です。
連絡手段や情報の収集手段等に生活に必須なものですが、3大キャリアを使っていないでしょうか?
今は格安SIMなど固定費が安く機能が十分使えるものが出ており、通信に関してはよほどの事がない限り、3大キャリアを使わなくても問題ないはずです。
食品・衣服・通信など生活していく上で、必要以上の高機能のモノや高級ブランドなどランクの高いものを購入してしまうと、消費ではなく贅沢品(浪費)となってしまい自分の資本(お金)が減ってしまいます。
最低限機能を満たすものであれば、安くて良いものは探せば見つかる事が多々あります。
安くて良いものを使わない(買わない)で、必要以上に高級品にお金をかけてしまうのであれば、それは負債となってしまいます。
リセールバリューが低い事とは
リセールバリューとは「再販価値」を意味します。
買取屋(下取り)にいったことののある人はわかると思いますが、売りに出した時の買取提示額は驚くほど安かったりします。
新品未使用品・新作のものは高く買い取りされますが、それでもよくて購入時の価格の70%ほどです。
使用済み・古いものにいたっては、購入時の価格の5~10%だったりと買取金額が低いものです。(場合によっては買取拒否)
これはリセールバリューが本来の価値(価格)であり、最初に購入した時の価格は本来の価値(価格)に+アルファ上乗せされたものと考えられるからです。
これから購入するモノがある場合は、最初に中古市場の相場をみてみるといいと思います。
長期にわたり所有し手放すときに、価格の低下が著しい傾向があるものが、負債の特徴といえます。
ありふれている事とは
数が多くあり、比較的簡単に手に入れられるものが該当します。
希少なものとは反対ものがこれにあたります。
手に入れるるまでに手間(時間)がかからなかったり、持っていることが当たり前になってしまっているものなど、誰にでも手にいれたり・誰にでもできてしまう事は資産とはなりえません。
また、以前は希少なモノであったけれど、時間の経過ともに現在は飽和してしまったモノも該当します。
これらは資格なども当てはまります。
運転免許などは持つ人がすくなく昔は持っていれば重宝されましたが、持つのが当たり前になってしまった現在では以前ほど重要でなかったりします。(運送業を仕事をするには必須ですが、しなければ必ずしも必要なものではありません)
減っていくものである事とは
所有すると自分の手元からお金やモノがとられてしまうモノです。
住居・車・保険等は生活していく上で必要以上のものや高額なものを手に入れると手元からのお金が減り方が激しくなります。
よくローンを組まないで購入すれば金利分を払わないでお得という言い方をすることがありますが、一括購入であっても手元の資金としては購入価格分だけ減ることには変わりません。
当然ローンを組んで支払えば金利の分だけ余計に資金が減っていきます。
また購入するモノによっては、固定資産税や自動車税など毎年各種税金を納める事になり着実にお金が手元から減っていくものがあります。
このように買う事で高い購入費や維持費が発生し、長期に持ってしまうほど自分の資本がなくなっていくものが負債となります。
価値を感じる人がいない事とは
そのモノに対して価値を感じる人がいなくなる(少なくなっていく)モノが該当します。
世の中に存在しているモノ自体にはいろいろな価値があります。
役に立つ事・楽しめる事・問題を解決できること・・・
本来持っていたそのモノに対する価値が失われてしまい、価値を感じる人が少なくなったり、なくなってしまうことがあります。
手にした段階では確かに価値があり価格がそれに見合ったものであったものの、需要と供給のバランスや新しいモノの出現により欲しい人がいなくなったり減少していまったものが負債と言えます。
組み合わせ
資産と同様に負債もいくつかの組み合わせによって成り立っています。
ありふれている事+リセールバリューが低い事
浪費である事+減っていくものである事 など
単独のみでなく、負債は複数の特徴をあわせ持っています。
負債を持つのはいけないのか?
今回上げた5つの負債の特徴がですが、これらの特徴のモノを持つのが悪いかと言えば必ずしものそうではありません。
高級なものを購入する事が悪いのかいえばけっしてそうでなく、自分がちゃんと理解した上で購入していれば、問題ないと思います。
購入するモノが負債と呼べるものであったとしても、それ以上に何らからの得られるものがあったり・価値を感じるものであるとするものであるのなら、そうしたものを購入するのも悪くないと思います。
資産・負債の考え方は、対象となるモノを経済的な面からみた時の判断基準にはなります。
購入したモノが将来的にプラスなっていくかマイナスになっていくかを決める上での基準になるからです。
思い出のためとか、ヒトの感情を満たすためにお金の使い方とは違っているのです。
資産を作る事にとらわれて、こうしたものへのお金を使わない(ケチ)である必要はないと思います。
まとめ
今回の考察で負債になるものの5つの特徴について理解が進みました。
この特徴をふまえ自分の今まで購入したものを振り返ってみると、経済的側面からみた場合ほとんどのものが負債になっているな~と考えさせられます。
なにも考えないと、たいていは資産ではないものにお金を使っている事になります。
そして、資産となりうるものは意外と少ないものであることも改めて気付かされました。
計画的に資産を構築していき、ほどよく楽しむ(負債を持つ)というのが大事なんだなと考えさせられるのでした。
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