今回は前回の続きとして経済的自立のための行動の困難さについて細部の考察をします。
前回ではお金持ちになる公式を再確認しました。
公式自体は非常にシンプルでありネットにアクセスできる環境であれば誰でも公式を知る事ができ、公式通りにおこなえば経済的独立が可能となるでしょう。
しかし現実にはこの公式を使って経済的独立を達成した人は多くないというのも事実としてあります。
ネット上では多くいるように錯覚してしまうFIRE者やそれに近い生活をしている方々。
でも身近にはあまりいないという事実。
FIRE達成のために自分なりに公式を実行している過程でわかったお金持ちになる公式のシンプルさゆえの実行の困難さについて記述したいと思います。
収入
まずはこの収入というのが第一のネックとなります。
職業に貴賎はないと以前の記事でも述べていますが、現実問題としては間違いなく業界ごとに給料(年収)に差が発生します。
やりがいとか、世の為になるとかはひとまずおいておいて、FIREを目指すという観点においては、間違いなく最初に給料が良い業界に就職するという事が大事になってきます。
新卒で優良企業や外資系の勤める事ができれば、一般的な会社に勤めるよりはるかに高い給料を得る事が可能になります。
公式の他の要素である支出のコントロールができればなお早い段階でFIREを達成することができるでしょう。
しかし、この高収入を得るための業界や優良企業に就職するということ自体かなり狭き門となっています。
また世の中の景気動向次第では高学歴で能力値が高くても採用枠の減少等でその良い業界に入れないといったこともあったり、新卒採用の為のそれなりの学歴を持つという事もすべての人にとっては難しい場合もあるでしょう。
収入アップの方法として転職するという道もありますが、こちらも即戦力になりうるスキルをもっていなければ逆に収入ダウンになってしまう事もありうるでしょう。
どんな所でも活躍できる営業スキル、コミュニケーションスキル等即戦力になりうるスキルをどれだけ磨けるかというのが重要になってくるでしょう。
また年齢で採用基準から外されてしまわないよう転職には年齢についても考慮する必要があります。
現職をやめたはいいが、新たな職が見つからないといったことになってしまえば、資産形成どころの騒ぎではありません。
ほかにも、本職の傍ら副業するという選択もあるのですが、これもよく考える必要があります。
副業の対象としては時間労働型のアルバイトから個人事業主的な稼ぎ方となる副業等様々なものが存在します。
何をやるのも自由なのですが、最終的な目的は、FIREの経済的自立の獲得ということを忘れないようにする必要があります。
収入を上げるのは、経済的な独立を果たすために必要な資産を得るための元手を入手することです。
アルバイトのやりすぎで体を壊して健康を損ない、逆に治療代でお金が減ってしまったりしては本末転倒になってしまいます。
上記のように業界選び、転職、副業と収入を高める方法はあるのですが、全て早い段階で、自分や業界の分析、必要なスキルの習得をするといった地道な努力を続けらなけばならず、早く収入を上げる方法はなかなかないという事がわかります。
支出
昔の普通は今の普通ではない。
支出をコントロールする上で普通の常識を変えないといけません。
昔からやっていること・皆がやっていることといった、いわゆる普通の生活目指すとFIREが遠のいてしまいます。
なぜなら昔からある普通の暮らしや普通のお金の使い方をしていてはお金を残すことはできないからです。
今現在のお金の使い方の常識は、前の世代の常識であったり、マスコミやCMで広げられている常識であったりします。
投資でなく貯金をする、中古でなくて全て新品でモノを買う、携帯電話はキャリアのもの、家を買うのは当たり前etc.
景気が良く給料があがっていた時代では最適解であり常識ではあったお金の使い方が、令和の現在で最適解であるのかは別問題になります。
また今後の日本はインフレと不景気と増税の時代になることが予想されます。
デフレ時代の昔のお金の使い方をしたままでは、ますます資産を購入する元手を残すことが難しくなっています。
救いとしては昔と違い、テクノロジーの進歩やサービスの向上により、お金をかけずにある程度快適な生活を送れることが可能になった点です。
現代においてはこれらのモノを上手く活用すれば、生活の満足度を下げることなくかつ、より少ないお金で生活ができるようになります。
ただし、人は環境に左右されやすい生き物でもあります。
周りの人がいままでどおりのお金の使い方をしている中で、自分だけお金を使わないようにするにはそれなりの自主性・自制心を持ち続ける事が必要です。
資産運用
現在一般的の投資の最適解としてインデックス連動型投資信託への長期積立があります。
先の収入-支出で残した元手をできるだけ多く投資に回すという非常にシンプルな方法です。
より多くの資産を得るにはこの元手(入金力)の最大値をどれだけあげられるかがポイントとなっています。
優良な投資信託であれば平均年間利回りは4~5%が見込まれるため、資本主義が存在し、今後も右肩上がりの経済成長が見込まれれば、入金力があればあるほどリターンが多くなります。
金融商品特有の欠点である10数年に一度は発生する暴落に耐える事ができれば、この投資信託への長期積立投資は有望な方法となりうるでしょう。
過去の事例からおおきな暴落局面がくれば最大50~70%の下落もあり得ます。
積立当初ならいざしらず積立額が1000万2000万と増えていったとき、この暴落を食らったときに果たして平然としていられるか?
長期投資をしていれば大丈夫という話も聞きますが、この一時的(状況によっては回復まで数年かかる)な大幅な下落局面で心穏やかに保有を続けられるかを自問自答する必要があります。
今は大丈夫だと思っていても実際その状況に陥った時に本当に信じて持ちづづけられるのか、メンタルの強さが求められます。
まとめ
お金持ちになるための公式は見た目は難しくなくシンプルなものになっています。
実際にそれぞれのの項目でやる事も分かっています。
ですが、実際やるとなると、継続し続けられるか・自分のやっていることを信じていられるかというメンタルの強さが求められるものが多いです。
やること自体は簡単でも、調べて、見つけて、実行したことを周りの騒音(環境や他人)に惑わされることなく淡々と行動し続けるか?
単純なことであってもそれをひたすらやり続ける事がいかに大事で経済的自立には欠かせないものなのかが改めて分かったのでした。
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