価値について考える 其の弐

前回の記事の続きです。

価値の5つの種類についてまとめてみました。

 

役に立つもの

「本人にとって必要(便利)な機能・使えると感じるモノ」というのがこの「役に立つ」に当てはまります。

実用性とか有用性などという言葉でいったりもします。

ここでの本人というのは個人であったり、組織であったりしますが、その対象となるモノを手にすることで、できない事ができるようになり便利だなと感じるものが、価値あるのもの(役に立つ)という事になります。

身近なモノでいえば、電子レンジ、パソコン、自動車、スマホなどがそうですが、手に入れることでそれまでできなかったことができるようになるというのが役に立つ(価値)ということになります。

本人にとってその機能が必要かという点も大事なことで、そのモノのもつ機能がその人(組織)には必要ないものであるならば、周りが価値がある(役に立つ)と感じていても、その人(組織)にとっては価値はないこともあったりします。

また、基本的には便利さを理解していて皆が役に立つと感じるモノが多いとは思いますが、知っている人しかわからない稀なモノもあったりします。

他の人からみたら、一見役に立たないものであっても、使っている本人しかわからない何かしらの価値があるのかもしれませんので、どんな価値があるのか聞いてみるのも面白いかもしれません。

 

数字等で目に見えるもの

「数字等で表され比較することで判断の材料となるもの」というのがここに当てはまります。

世の中にある基準値の範囲内でいられること、もしくは高い基準のものを持ち合わせる事など、数字という目に見える形をつくることで、何かしらの判断するための基準をもたせるという価値がうまれます。

一定の数字内に収まっている事や、高い数字のモノを手に入れることが価値のある事になります。

例えば健康です。

見た目は健康であっても、検診等で一定の数値をたもっていないのならば、それは不健康であったりします。

提供される商品やサービスの価格(値段)などもそうです。

何百万とする時計、車、マンションなど高額なものは、所有する(購入する)という行為そのものが、高額なものを持っている人というステータスをうみます。

 

目に見えないもの

「美しい、懐かしい、楽しいなど感情や感覚など人の内面と結びつけられるもの」がこの「目に見えないもの」に当たります。

具体的に役に立つわけではないけれど、人の内面(感情)には何らかのプラスになる効果が発生していることも価値あることとして考えます。

腕時計を例であげれば、まったく同じ価格のものであっても、その本人に思い入れがあるモノである場合(形見など)、そこには価格という数字の大小ではない「懐かしさ」などの思いが発生しています。たとえ壊れていたとしても、その思いに価値がないわけではありません。

人の感情などの目に見えない内面的なものであるがゆえに、他人にはなかなか理解されにくいモノになるという性質がありますが、内面を数値化等で目に見える形で表すことができれば、他人への理解もすんなりいくのではないでしょうか。

 

増やせないもの

「簡単に生み出せることが難しいもの」がここでは該当します。

例を挙げれば、時間がなどがそうですが、1日にあたる24時間というものは増やすことは困難です。(もしかしたら、特殊な場所があって、そこにいれば時間の流れが遅くなったりする場所があるのかもしれませんが、少なくとも私はそんな場所は知りません

通常2時間の作業を1時間で終わらせて(効率化)、別の事をするための1時間を捻出ことは可能ですが、そもそもの24時間を25時間に増やすことは難しい気がします。

増やせないという特徴をもつ時間ですが、そのなかで何かやりたい事(夢・願望)があるけれど自分の時間だけではその実現が困難な場合、他人の力(時間)を借りる・使うという方法を用いることで、自分のやりたい事を実現させることはできます。

 

希少なもの

「作りだせるモノであるけれど、形づくられるまでに時間が掛ったり、数が少なく手に入れにくいモノ」が当てはまります。

人であれば個性、組織であればブランド、社会全体的なものであれば歴史・文化などです。

作りだせるものであり、何かを突き詰めていけばいくほど希少なものとしての価値がそこには発生します。

長い時間がかけられていたり、数が少ない事が特徴です。

個人であれば、何か一つの事を極めることでその人でしか提供できない存在になっていたり、社会全体的なものであれば、文化・風習など長い時間をかけて作られた集団生活をする人には欠かせないモノになっていたりします。

 

今回のまとめ

5つの価値の種類についてまとめてみましたが、同じ価値であっても、その意味合いがかなり違っていることがわかります。

また、それぞれの価値が単独で発生する場合もあれば、複数同時に発生する場合もあると思いますので、完全にそれぞれを切り離して価値を考えるのも正しくはないと思います。

価値について知る事は、自分が何に価値をもっているのか、今後何に価値を持つべきなのかの指針になります。

また他人を理解する上でもこの価値についてわかっていることは、けして無駄ではないと思いました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

ABOUTこの記事をかいた人

関東在住の平凡40代サラリーマン。 既婚、子一人。 趣味は漫画・読書・投資・ネット検索すること 「小さいことからコツコツ」、「楽しそうなことはやってみる」 をモットーに自由にやりたいことにチャレンジしてます。