投資歴を振り返る・其の四

前回の続きです。

アベノミクス登場

前回までの記述したとおり、その後の株式購入は、日経平均等の指数連動型にかえていました。

当時は不景気まっしぐらな状態でしたし、当然株価があがるわけもなく、底辺をいったりきたりの繰り返しです。

おおきな価格の変動がないので、損失は比較的限定的、かつ利益も若干えられるといった感じでした。

ですが、そんな時に転換期が訪れます。

「アベノミクス」発動!

2012年12月に「3本の矢」を柱とした経済政策がスタートです。

正直いってこの政策が正しかったのか、たまたま時流に乗ったからなのかはわかりませんが、すくなくともこの時を境にして株価の流れが変わっていったのではないかと思います。

また、たしかこの頃から、「貯金から投資へ」とか言われはじめた気がします。

 

あゝまたやった

この後の日本の株式の相場は上昇傾向となり、買いで入ればほぼ負けないような状態だっと思います。

この時に株式投資をはじめていれば、素直にトレード等していればよほどやり方を間違えない限り利益を得られたのではと思います。

が、私の方はリーマンショックから始まる地獄を経験しています。

「直ぐにダメになるんじゃないか?」と疑心暗鬼状態でやってる限り利益など簡単にとれるものではありません。

もともとがビビりなのに、今の状態を疑って信用しない以上は当然投資金額も少なくし、購入も控え気味にしていたのはいうまでもありません。

せっかくの上昇相場・異次元の金融緩和実行中です。

下がっても、買えば上がる。そんな相場状態であっては、よっぽどのことがなければ負けはしないはずです。

そして、ホントに良くわかっていなかったのです。こうした上昇相場では、持ちづづけることが吉なことに...

 

何もしないのがいいなんて

たしか当時の日経平均は6000ほどをウロウロしていましたが、今はどうなってますか?

4~5倍に上がってます。

ということは、あの底辺であった当時に購入しておいて何もしないで保有し続けていれば、勝手に価格が上がっていたのです。

指数連動型でこのパフォーマンスです。

個別株の選び方次第では、伸び率は10倍以上いくのではないでしょうか?

現に当時売買していた企業のなかでそのまま持ちづづけていれば、8倍以上になっていたものもありました。

下手にあれこれ手をだすより、じっと待つのが結果的は良かったなんて、あの取引にかけていた時間はなんだったんだろうかと今にしても思います。

 

中途半端は怖い

タラレバをいったらきりがないし、現実は変わりません。

ただ、これらの体験からわかったのは、「知識は中途半端な理解では使えない」ということです。

環境がよければ、おそらくどんな手法で何をしてもほとんど上手くいくと思います。

問題は流れが変わったとき、何かが起こりはじめた時に何ができるかです。

金融投資する上でのマインドや手法の違いの理解や資金管理などなど、知らなければいけない事、持たなければいけない事などたくさんあります。

こうした知識は本を読んでいたし、当時まったく知らなかったわけではありません。

ただ、知ってているのと、実際に活用するのでは大きな差があるのです。

ルール作りや損切りが大事だって知ってましたよ。知っているからできるんだと思ってましたよ。

だけど、できませんでした。その時がきて知識を使う時がきていたのに・・・

 

今はどうなのか

ちなみに株式投資については今も引き続き継続中です。

もっとも始めた当初の銘柄は残ってなく、保有しているものはあの当時とはかなり変わっています。

基本的には長期投資を軸でやっていますので、環境が良いおかげで、価格は上昇中です。

今の市場の状態がいつまで続くのかわかりませんが、もし何かあったとして、はたして過去の経験を生かせるのか、また同じように飲み込まれるのか?

あれから時がたち、はたして投資家として成長しているのかが問われる時期だと思っています。《終わり》

 

 

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ABOUTこの記事をかいた人

関東在住の平凡40代サラリーマン。 既婚、子一人。 趣味は漫画・読書・投資・ネット検索すること 「小さいことからコツコツ」、「楽しそうなことはやってみる」 をモットーに自由にやりたいことにチャレンジしてます。