名著バビロンの大富豪を読んでの感想です。
この本、最初に発行されたのが1920年代と約100年ほど前に書かれたものであるのですが、現代であってもその考え方については全く色あせていない内容となっています。
その当時と今では、社会情勢等は変化していますので全くこの本で書かれている内容をそのまま活用できるわけではないと思いますが、蓄財に関する根底の部分は昔も今も変わっていないため、今なお実現可能な内容だと思っています。
今なお読まれていることから考えても、この本で書かれているお金持ちになるための原理原則は今も昔も変わっていないということを表していると思います。
内容
本の内容ですが、古代都市バビロンを寓話形式で、蓄財の為の知恵が書かれています。
バビロンにいた大富豪と他の人との対話形式で、富を築くための方法を教えてくれています。
ここで書かれていることはノウハウです。
以前記事でも書いていますが、ノウハウとは具体的なやり方や経験則が含まれている情報の事です。
この本の内容を原則の部分と現代の状態合うように変化させて用いることで、富の構築の充分役立つことになるはずです。
ポイント
この本で紹介されている富の構築(蓄財)のための具体的なポイントを3点あげるとしたら次の3点になると思います。
①貯蓄をする(収入の10分の1を残す)
②投資をする(貯蓄したものを資産に変える)
③自分のノウハウにする(常に勉強し、行動して知恵に変える)
貯蓄をする
蓄財の第一歩は今の収入の10分の1を貯蓄することであるとしています。
収入から生活費の残った分を貯蓄するのでなく、最初からある一定額を使わないようにして、最初から一定額を引いた額の残りを使って生活するようにします。
いわゆる先取り貯蓄の推奨です。
また、日々の生活費についても、優先順位をつけたりしてよく考えて使う事が欠かせません。
現代は安くて質のよいサービスが増えてますので、上手く活用すれば日々の生活レベルをそこまで落とすことなく過ごせることが可能になっていますので、本書では貯蓄は1割を推奨していますが、自分の状態にあわせて可能な範囲で貯蓄の割合を変えても良いと思います。
今も昔も富をなすための最初の一歩は貯蓄であるところはホントに原則なんだと納得感があります。
投資をする
その次は貯蓄を使って投資をして資産を作ることが大事としています。
貯めたお金を余すことなく、投資に回すことを推奨していますが、現代なら生活防衛資金を残した状態で残りを投資に回していく方が良い気がします。
また、本書では元本が保証されているものを推奨しており現代だと預金・債券が候補に上がると思いますが、以前であれば有効な投資先であると思いますが、今は元本保証はあるものの利回りは高くないと思います。
今のご時世に元本保証されて高利率の投資先というのはなかなか見つからない気がしますが・・・
そのほか、有能なアドバイザーから助言をえて投資することも勧めています。
現代なら投資顧問にあたる人からのアドバイスをもらえという事でしょうが、こちらも見つけるのは大変かもしれません。
信用にたる助言者を見つけるためにも、ある程度自身が投資の事を知っておく必要があるからです。
これについては3つ目の自分のノウハウにするにも関連してきますが、投資詐欺にあわないためにも、これがまともな投資先であるのか、投資話を持ち込んでくる相手は信用に足る相手なのかなど、自分なりの軸をもって投資ができる力を身に着ける必要があります。
自分のノウハウにする(知恵にかえる)
勉強し知識を得るとともに実際に行動をし、自分のノウハウに変える事が大事としています。
先にあげた貯蓄も投資も含めて、学んだ事を実際に行動に落とし込んで、自分の体験として自分なりのノウハウを作る事が大事になります
自己投資も含め、常に勉強をして最新の知識を手に入れて自分自身の情報のアップデートすると共に、実の行動で検証し自分の感覚をつくるのです。
他人のノウハウはその人に合った感覚でつくられたやり方をもとに情報として発せられています。
得た知識を実際に自分で実行して、他人のノウハウを取り込み、自分の感覚・経験としてノウハウ化としていく必要があるわけです。
投資先についても詐欺にあわないためにも知っておくことは調べないといけないし、自己投資をして自分の自身の稼げる力を高める努力をする必要があるのです。
自分が人にアドバイスできるくらいまで、ノウハウの情報発信者になるぐらいまで常に自分の能力の向上することが求められるのです。
まとめ
資本主義の世界で富を作っていく基本となる部分が良く書かれていると思います。
先取り貯蓄もあたり前に感じるかもしれませんが、知ってるだけと実際にやっているのでは、大きな差があります。
知識を得て行動し、自分の腑に落としこむまでやるのは大変なことです。
自分もそうですが、たいてい知って満足で終わってしまうからです。
自分が再現して、他人に教えられるまでになるまでに、時間とお金と根気がいるからです。
貯蓄がない、貯蓄はあるけど投資はしていない、貯蓄と投資はしているけどノウハウ化まではちょっとなど・・・
この3つを全てこなせる人は、なかなかいないと思います。
そもそもこの3つができていれお金持ちか資産家だらけになっているはずですが、周りを見渡す限りではそんなことはないのが実感です。
できていないからこそ、この3つができる人はお金持ちか資産家になれるのだと逆に納得がいってしまいます。
この本、読む人によってはほかにも得る部分があると思いますので、富を築きたいけれどどうすればいいのかわからない人には、お勧めの1冊になると思います。
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